GOOD BYE YEBISU THE HOP
震災の影響により“一時休売”となっていた『ヱビス』が、7月11日に製造および販売が終了が発表された。これほど残念なニュースがあるだろうか。そしてなぜ僕はこんな重要なニュースをキャッチするのが遅いのだ。先週日曜に、最後の3本が冷蔵庫に残されるまで気づかなかった。
僕はビールだけは贅沢をする。美味しいビールを飲むことは人間として必要なことだということを信念としているのだ。
美味しいビールを買う金をケチるようになったら、僕は仕事を変えようとすら思っている。
美味しいビールが自分の冷蔵庫にたくさん冷えているということ、その光景は、仕事が上手くいっていることを僕が確信できる、豊かな瞬間だ。
それだけ美味しいビールというのは、僕の人生のバロメータなのだ。
そして『ヱビス』は僕が知るところでは、日本で一番美味しいビールのひとつだ。
かたや、今コンビニの冷蔵庫にはビールでないものが溢れ返っている。ダイエット、ハーフ、糖質OFF….。
嫌な時代だなとよく思う。
人が本当に美味しいものを忘れている時代の象徴だと思う。
自分がきちんと体調管理ができていないで腹が出てくるのを美味しいもののせいにしている。美味しいものを悪だと思う時代。科学物質でできたサプリメントが正義の味方になる時代。本当にくだらないと思うよ。
美味しさは人生を豊かにしてくれる。しかし大衆は、まがい物を飲んで荒廃した人生を長々と生きることを望んでいる。こんな悲しい時代があっていいものか。
僕が美味しい料理に感動しているとき、いつも美味しいビールがそこにいてくれないと嫌なのだ。
友人と喜びを分かち合うとき、互いに美味しいビールを注ぎ合うのは日本人の心の会話だ。
美味しいビールは、人と人の間を流れる血液だ。
そんな美味しいビールがなくなるのは、本当に辛い。
僕はYEBISUが日本にあって本当によかったと思っているから、YEBISUのことは決して悪く言わない。
でも、がんばって作ってほしかった。
またどこかで会おうぜ。
最後の1本は僕の冷蔵庫で、永久欠番にしておく。
GOOD BYE
THANK YOU
